よく、「大人になれない子供な大人」なんていう言葉をきくけれど、最近ひとつわかったことがある。
「子供だからなれる大人」というのもあるなと。
どちらも大人の性質を表す言葉だが、大きく違うのは、「子供」の部分というのか性質だ。
前者でいう子供は言うなれば「幼さ」なのに対し、
後者のは「純粋さ」や「単純さ」「柔軟さ」だ。
後者の大人のほうが考えかたの幅が広いように思う。
一般に大人は物事をむつかしく考えがちだけど単純に考えたほうがいいことは案外多い。
本当に大切なことはいつもとてもシンプルだ。
私もそう思っていたのに実際には頭で知っていただけで実際にはそうなっていなかったと気付かされることが最近あった。
もともと考えるのが好きなだけにいつのまにかずいぶんな頭でっかちになっていたようだ。
体も固いのに頭も固くなってしまったらカチカチ人間になってしまうのに。
でも考えることはいい。
こんなことにもきづけるから。
こんなことに気づかせてくれた人に感謝。
そして気づくまでそばにいてくれた人に感謝。
前者の大人から後者の大人へ--なりたい今日この頃
絵:パウル・クレー「忘れっぽい天使」