「できる人」だなぁと思う人がときどきいる。
そんな人達と接して気づいたことがある。
できる人は、自分よりできない人を見て怒らない
ということ。
人には得意不得意があるのだから、
あることにおいて自分よりできない人に遭遇するという
経験は誰しもあることだろう。
例えば、ある作業をしようとして、
効率の悪いことをしているなぁ、と思う人を見たときに、
苛々っと怒りの感情が湧いてしまう人は、
その相手より効率のよいことができたとしても
できる人とは言わない。
そんな時、憤りを覚えずに「教えよう」とだけ素直に思える人は、
できる人だなぁと思うのです。
さらに、教える立場であっても、どんなに年上であっても
上から目線で接しない、そんなひとは素敵です。
あちらこちらで感情のぶつかり合いがおこるのが人間関係。
たいていは、自分より馬鹿だなぁと思う相手に対して
怒りを覚えるところからぶつかり合いは始まっているような気がする。
別の場面ではその人もまた、馬鹿だなぁと思われる立場になることもあるのに。
でもひとはそうやって人より優位に自分を置くことで
口では文句をいいながらも、安心感のようなものを得たり
している生き物でもあると思う。
そんな目先の感情にとらわれずに全体を見られる人が
できる人と呼ばれるのじゃないかなと思います。
すべてにおいて誰よりもできる人間などいない。
だから自分が人よりできる何かを持っているなら、
周りの人にわかりやすく教えたり指導したりするのが、
その人の役目というものでしょう。
なんてことをちょっと考えさせられた今朝。
写真の植物はワレモコウ(吾亦紅)。初秋の高原植物です。