朝食をすませ、まだパンと珈琲の香りが残るとき、
窓を開けて外の空気を入れる。
外はすこし暗いうす曇り。暑くも涼しくもない気温。
少し湿気のあるつめたい風が部屋の中に流れ込む。
夕べ炊いた蚊取り線香のほのかな残香とまざる。
TVは消して、好きな音楽をかける。
朝聴いたのは初めてだったのだけれど、
なんだかひさしぶりに聴いてみたくなったお気に入りの一枚、
想像以上に今のこの時間のこの気分にしっくり来た。
静かで、時間がゆっくりと、自分の呼吸の速さで流れ出す、
そんな音楽。
こんな朝のいっぷくもたまにはいい。
さぁ、一日、がんばろう。
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上の写真はミルククラン(牛乳が落ちるときにできる王冠の形)を模したガラスの器。
朝の白い光をうける姿がとても美しい。