葉っぱ生活

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出会いのリレー

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ちょっと素敵な出会いがありました。

個展会場へ来てくださったご近所の初老の女性。
朝、少しお話をし、夕方にまた来られた際に、
以前自分が旅先で出会ってとても印象に残ったという詩を、
きれいな達筆で便箋に書き綴ったものを私にくれたのです。
何かの参考になればと。

その詩は堀口大學の詠んだもので、便箋には3篇が書き留められてありました。
どれも心にしみこむような静かできれいな優しい詩でした。
そのうちのひとつをここに書いてみます。


   人生は午後がいい

   ゆっくりと時間をかけて
   咲いた 大人の花

   季節のうつろいが  
   花陰に いろを宿して

   人生は 午後からが いい


                   堀口大學


何かとあわただしく忙しくすぎていく午前、
そんな午前のあわただしさを通り過ぎ、
ゆっくりじっくりと物事に取り組んだり一息入れてゆとりを楽しんだり出来る午後、
そんな、午前と午後を人生の前半と後半になぞらえて表現した詩。

心忙しくあわただしくすぎてゆく前半の人生(若い時代)よりも、
ゆっくりと時間をかけて大人として成長してからの後半の人生(50歳くらいから?)がいい、
そう、この詩はうたっている。
いまのわたしは午前10時を少しまわったあたりだろうか。

歳を重ねたものにしかかけない詩だなぁと、
自分がある年齢に達したとき、こんな風に思える歳の重ね方が出来ていたらいいなぁと
思わされる詩でした。

これを私にくれた女性は、自分にとってこの詩はひとつの出会いだったと話してくれました。
その出会いを、今私にくれ、私にとってもまた、出会いとなった、
出会いがリレーされる不思議さ、素敵さを感じるとともに、
こうして人にある感動を伝え続ける詩のすごさに、
こんな詩をいつか自分もかけるようになれたら、と思わされました。

まだまだ荒削りで無駄も多い自分の詩は恥ずかしいくらいに稚拙なものだけれど、
それでもこうして個展をやっていなければ、
今回このような出会いを得ることもできなかったのだから、やっていてよかったなと思うのです。

c0062796_202619.jpg今回、この個展で、そんな素敵な出会いがいくつもありました。
今このときだから得られた偶然のような必然なんだと思います。
個展をやるというと、宣伝効果や利益など生産性を気にする人もいますが、
そんなことではないのです。

また、ゆとりがあるからやる趣味、でもなく、
大げさに言えば自分が生きていくために欠かせない必要なものなのです。
(もちろんそれは自分が思っていればいいことですけれど)

あと3日間、そんな時間を楽しみたいと思います。
そんな時間をくれたみんなに感謝しつつ☆c0062796_202511100.jpg
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by plants_plants | 2007-11-15 21:21 | *個 展